依存とは、特定の物質や行動にのめりこみ、心身の健康や生活を脅かしているにも関わらず、やめることができない状態を指します。大きく分けて、アルコール・薬物といった精神作用物質を摂取する「物質系」の依存と、ギャンブル、買い物、インターネット、過食・拒食・ダイエット、恋愛・セックス、自傷行為など、特定の行動にのめりこむ「非物質系」の依存の2種類があります。
このうち、医学的な診断基準を満たす場合を「依存症」といいます。しかし、依存対象によっては医学的な定義や診断基準が存在しないものもあります。そうしたものを含め、本人・家族の生活を脅かしているにも関わらず、やめることのできない「不健康にのめりこんだ・はまった・とらわれた習慣」のことを「アディクション」といいます。
意志の弱さや性格の問題ではなく、「コントロールできない」ということそのものが「症状」であり、必要なのは処罰や叱責ではなく、適切な治療や支援です。リハビリ施設や自助グループなどにつながることによって、回復の道を歩むことが可能です。
〈物質系の依存〉 〈非物質系の依存〉
(精神に作用する物質を摂取する) (特定の行為や関係にのめりこむ)
薬物依存症チェックリスト
□ 薬物を使うことで、家族関係が悪くなっている
□ 薬物を使うと、不安などが消えて他人と対等になったように思う
□ ストレスを解消したり気分を上げたり楽しむためには、薬物が必要だ
□ 薬物を使うために、お金を流用したり財産を換金したことがある
□ 鎮痛剤や睡眠薬などの処方薬を手に入れるために医師に嘘を言ったり
複数の医療機関から同時に処方を受けたことがある
□ 薬物をやめよう、減らそうと努力したが結局できなかった経験がある
□ 薬物が手元から無くなることを考えると不安になる
※薬物依存症の兆候を示す項目ですが、いくつチェックが付けば薬物依存症というテストではありません。
自分を振り返るためにお使い下さい。